プルボックスやハンドホール等の設置場所・間隔の基準
プルボックスやジョイントボックス(以下、プルボックス等)、ハンドホールやマンホール(ハンドホール等)は適切に設置する必要があります。
設置場所や間隔については法規等による規定はほとんど書かれておらず、模範的書籍の中では「建築設備設計基準」が頼りとなります。
- 建築設備設計基準:○
- 公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編):△
- 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編):△
- 電気設備工事監理指針:×
- 電気設備技術基準:×
- 内線規程:×
(もし記載あればコメントください。訂正しますm(_ _)m)
プルボックス等の設置場所・間隔
建築設備設計基準
- ケーブル配線において、保護管に収めて垂直に配線する場合:6m
- 電線管の1区間が30mを超える場合
公共建築工事標準仕様書
- 垂直に敷設する管路内の電線は、下表に示す間隔でボックス内において支持
電線の太さ[sq] | 支持間隔[m] |
38以下 | 30以下 |
100以下 | 25以下 |
260以下 | 20以下 |
250以下 | 15以下 |
250超過 | 12以下 |
弱電ケーブル(光ファイバー除く) | 12以下 |
公共建築設備工事標準図
- 免震建物の引込み部やエキスパンションジョイント部
※プルボックスを必ずしも使わなくてもよい。

- 地中配管の外壁貫通部(屋内側)

上記のとおり、プルボックス等の設置間隔は配管の直線長さにより決まります。
水平方向については30m間隔、垂直方向については、配管内部の配線がケーブルであれば6m、電線であれば表に則って少なくとも12m間隔でプルボックス等を設ける必要があります。
あとは、施工上必要な貫通部の屋内側、曲がり部、架空配線の両側等が挙げられます。
ハンドホール・マンホールの設置場所・間隔
建築設備設計基準
- 引込柱の引下管路と地中管路との接合部
- 地中管路と建物引込管路との接合部
- 地中管路の曲がり箇所
- 直線区間で50m毎(マンホールは100m)
公共建築設備工事標準図
下図は「引込柱の引下管路と地中管路との接合部」にあるハンドホールとなります。

まとめ
- プルボックス・ジョイントボックスは水平で30m間隔、垂直で6m間隔(電線の場合は12m間隔)で設置する。
- ハンドホールは50m間隔、マンホールは100m間隔で設置する。
- その他、曲がり部や縁切り部で設置する。
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