R4年度 建築設備士試験 第二次試験 選択問題「電気設備」 で出題された
第1問(1) 「機器表」作成の解答例です。
第1問(2)「高圧単相変圧器の年間損失電力量」
第1問(3)「配線用遮断器の定格電流及びケーブルの断面積の最小値」
第2問「単線結線図」
の解答例はこちらを参照ください。
主遮断機
受電点の電源側

定格電流

短絡電流

よって、直近上位の12.5[kA]を選定。
変圧器
延べ面積7,381m2と表1-1より
一般電灯:38×7,381/1,000 = 280.478[kVA]
よって、100kVA x 3
一般動力:64×7,381/1,000 = 472.384[kVA]
よって、保守を考慮して、200kVA x 1, 300kVA x 1
非保電灯:13×7,381/1,000 = 95.953[kVA]
よって、100kVA x 1
非保動力:23×7,381/1,000 = 169.763[kVA]
よって、非保電灯のぶら下がりを足すと265.716[kVA]となり、300kVA x 1
※一般電灯は、設備不平衡率により、150kVA x 2や300kVA x 1は不可
※一般動力は、「500kVA x 1」でも間違いではない。
変流器
契約電力に対する電流は、

CTの一次電流は1.5倍を見込むため、
I x 1.5 = 49.54[A]
よって、直近上位の50[A]を選定。
※1.5倍は慣例のため、特に規定はありません。
高圧進相コンデンサ・直列リアクトル
契約電力と改善前後の力率より無効電力は、

【60Hzの場合】
必要な設備容量は、36kvar x 3 となる。
よって、高圧進相コンデンサの定格容量は、
36 / (1-0.06) = 38.30[kvar]
また、直列リアクトルの定格容量は
36 / (1-0.06) x 0.06 = 2.30[kvar]
【50Hzの場合】
必要な設備容量は、「30kvar x 2, 50kvar x 1」もしくは「30kvar x 4」となる。
※60Hzでも30kvar, 50kvarがあるが、36kvarで最小を構成できるため、選定しない方が無難です。
非常用自家発電設備
延べ面積7,381m2と表1-1、補機等を踏まえた概略係数を1.4より必要電力は、
(13+23)×7,381/1,000×1.4 = 372.00[kVA]
よって、直近上位の375[kVA]を選定。
※直近の500[kVA]を選定しても間違いとは言えない。
燃料消費量は、
375×0.9×72×210/830 = 6,148.20[L]
直流電源装置
図1-1より定格容量は、
C = {0.69×(28+3)+0.48×9} / 0.8= 32.14[Ah(10hR)]
よって、MSEの直近上位の50[Ah(10hR)]を選定。
※HSEであれば40[Ah(10hR)]
監視及び制御用電流3[A]より定格直流電流は、
50 / 15 + 3 = 6.33[A]
よって、直近上位の10 [A]を選定。
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