R5年度 建築設備士試験 第二次試験 選択共通問題
第4問 給排水衛生設備の配管図の解答例です。
R4年度の試験問題とほぼ同じ構成になっておりますので、過去問予習していれば間違いないと思われます。
第3問&第5問はこちらを参照ください。
給排水衛生設備の配管図
与件の留意点・ポイント
1 )図示記号は、表 4 ‒ 1 に示すものを使用すること。
図記号は全て使用してください。
WHE(貯湯式電気温水器)の設置場所は、手洗い下の収納スペースに収まるように書けば問題ないでしょう。
2 )各配管の立て管については、SS内に記入すること。
立て管をSS内に書くだけの注意事項となります。飲料水給水管と雑用水給水管には縦向きの仕切りバルブを設けておけば問題ないでしょう。
3 )大便器は、温水洗浄便座付きとすること。
温水洗浄便座付きとなりますので、洗浄用の雑用水給水管とは別に、飲料水給水管を持って行きます。図示記号も洗浄弁ではなく、水栓類を間違えずに書いてください。
なお、間違いにくいかと思いますが、温水洗浄便座の温水は便座付属の電熱器で用意されるため、与件4)にもあるとおり、WHE(貯湯式電気温水器)を便座それぞれに書く必要はありません。
4 )洗面器の給湯用として、貯湯式電気温水器を 1 台設けること。なお、貯湯式電気温水器の排水管は記入しなくてよい。
再掲ですが、WHE(貯湯式電気温水器)の設置場所は、手洗い下の収納スペースに収まるように書けば問題ないでしょう。
WHEを挟んで、配管が飲料水給水管から給湯管へ変わることに注意してください。また、WHEの手前にはメンテナンス用に縦向きの仕切りバルブを設けておけばより良いと考えます。
5 )床の水洗い及び解答欄中に記入のない衛生器具については、考慮しなくてよい。
実際は乾式トイレが主流となっているため、乾式では床上掃除口は必要ありません。しかし、床上掃除口があるので、湿式トイレであることが想定され、水洗い用の水栓が必要となります。但し、与件のとおり、記載は不要ですので省きましょう。
その他の留意点・ポイント
- 通気管は最上位の衛生器具の直近下位から接続する必要があります。今回は便器側と洗面側から2系統ある想定で書いておりますので、2箇所設けております。
- 通気管の立ち上がりは、意匠の兼ね合いもありますので、PS内や便座ブース内で立ち上げることが望ましいでしょう。
- SSへの配管は、経済性やSS内のスペースの問題から、SS内に入る手前で各種1本に纏めてから貫通させることが望ましいでしょう。
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