R5年度 建築設備士試験 第二次試験 選択共通問題
第1問 空調・換気設備の空調機の能力表(加熱コイルの入口空 気の比エンタルピー、加熱コイルの加熱能力及び有効加湿量)およびダイヤフラム型密閉式膨張タンクの必要容量、ガラスの室内側表面結露の発生の有無の解答例です。
第2問はこちらを参照ください。
空調機の能力表
加熱コイルの入口空気の比エンタルピー
条件2)および条件3)、条件8)より、全熱交換器の出口空気は、
6.2×0.3+38.9×0.7 = 29.09[kJ/kg(DA)]
また、条件1)および条件6)より、全熱交換器の出口空気の外気導入量は、
52×30 = 1,560[m3/h]
となり、送風量から外気導入量を引くことにより、還気量は、
5,000 – 1,560 = 3,440[m3/h]
以上より、加熱コイルの入口空気の比エンタルピーは、
加熱コイルの加熱能力
条件4)および条件5)、条件10)より、再熱コイルの加熱能力は、
有効加湿量
条件3)および条件4)、条件10)より、有効加湿量は、
ダイヤフラム型密閉式膨張タンクの必要容量
ダイヤフラム型密閉式膨張タンクの必要容量は、
より、
Ve:膨張容量
Pf:最低使用圧力
Po:最高使用圧力
V:タンク容量
※補足
下記は前提条件として与えられていますが、中身は下記になります。
Pf = [補給水圧力]+[ポンプ揚程]+[大気圧力]
Po = Pf + [逃し弁のセット圧力]−[補給水圧力]−[循環ポンプ揚程])
Ve = [システム全保有水量]×[膨張係数]
ガラスの室内側表面結露の発生の有無
条件1) および条件2)、条件3)より、室内外の熱通過は、
2.6[W/m2・K]×{22.0-1.7} = 52.78[W/m2]
定常状態であるため、室内空気からガラスの室内側表面までの熱通過も同様になる。
よって、条件4)より、ガラスの室内側表面温度をAとすると、
52.78[W/m2] = 9[W/m2・K]×(22.0-A)
Aについて整理すると、
A = 22.0-52.78/9 = 16.14[℃]
以上より、露天温度より3.14[℃]高いため結露しない。
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