世の中には色々な資格がありますが、専門分野が違うので一様に比較するのは難しいです。
そこで、試験の合格率や金銭的負担、大手資格専門学校が蓄積したデータを元に公表している相対的な難易度を纏めました。
比較対象の資格
今回は馴染みがある以下の資格を対象に調査しました。
- 公認会計士
- 税理士
- 社労士
- 行政書士
- 宅建士
合格率
中小企業診断士の合格率推移
平成の間は20%前後を推移していましたが、令和に入ってからは1次試験の合格率は易化しています。7科目の科目合格制となっておりますので、1次試験を突破することはそこまで難易度が高くないことがわかります。
一方、2次試験の合格率は20%前後を令和に入っても推移しており、令和に入ってからは1次試験とは対照に難化しています。この理由として、1次試験は試験問題の絶対評価であるのに対して、2次試験は受験生の相対評価であることが挙げられます。
2次試験は記述問題ですが、奇天烈な解答でハイリスクハイリターンを狙うよりも、無難な解答を書き続けることに終始したほうが、合格点である60点を目指しやすいです。
科目合格制ですので厳密な数値ではありませんが、簡易な計算として総合合格率を「1次合格率×2次合格率」とした場合、合格率5%の難関資格といえます。
しかし、上述したとおり、肝は2次試験ですので、1次試験は独学でも十分に通過可能です。
各資格の合格率推移
資格試験に対する受験生の熱意の割合(笑)が同じであれば、他資格(税理士、宅地建物取引士、行政書士、公認会計士、社労士)と、中小企業診断士を比較した場合、学問の領域が広い中小企業診断士が数値的には一番難しい資格となっております。
受験料や登録料
金銭的難易度として、他資格の受験料を比較したところ、1次試験と2次試験に別れている中小企業診断士は金銭的負担が大きいです。但し、登録料の負担がないため、総合的に見ると中小企業診断士も他資格同様と見做せます。
資格専門学校が評価した難易度は?
調査対象の専門学校
中小企業診断士の資格取得を応援する専門学校(通信講座含む)は多くありますが、今回は以下の会社を調査しました。
- TAC
- 資格の大原
- フォーサイト
- LEC
- クレアール
- スタディング
このうち、他の資格と相対的な難易度を公表しているのは、確認できた限りでは以下です。
- TAC
- 資格の大原
- フォーサイト
資格専門学校別まとめ
資格専門学校別に、中小企業診断士の難易度を、他資格と相対的にどこに位置付けているのかを纏めます。
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